起業してビジネスを起こそうとするなら、目的と手段を混同しないようにするべきです。
ビジネスを運営するということは、お金を稼がなければなりません。しかし、起業やお店を出すことが目的になってしまっている人が少なくありません。
ビジネスの目的と手段の区別が大切な理由をお話しします。
手段と目的は混同するな
目的と手段はつねに意識しなければなりません。
例えば、起業を手段としてお金を稼ぐことが目的にもかかわらず、必要以上に店舗などにお金をつぎ込んでしまい、いざ運営したり、集客する段階で使えるお金が少なく打つ手がなくなってしまう、といったことを本当によく耳にします。
起業しようとする人にとって、理解しづらいかもしれませんが、お店を出すことが目的ではなく、それを手段としてお金を稼ぐということなのです。
ラーメン屋をやりたいからラーメン屋を開業したとしても、ビジネスとして立ち上げた以上は収益を上げていかなければなりません。
ラーメンをつくりたいのが目的であれば、趣味でつくっていればいいのです。ラーメン屋を手段として、何を手にしたいのか?を意識して、商売と感情を区別することが大切です。
すてきな内装にして座り心地のよい椅子やオシャレなテーブルを用意したからといって、それ自体が直接的にお金を生み出すことはありません。
中古の調理器具でも新品の調理器具でも、できあがるものの味に大きな差はありませんし、中古を使っているからといって、売上げが3割減にはならないのです。
単に、月収30万円欲しいというのであれば、会社員だろうがアルバイトだろうが、月収30万円を稼げれば、サラリーを得て働くことを手段として目的を達成していることになります。
起業が目的であれば、業種業態を考えずに起業してしまえばいいのです。名刺をつくってそれらしい屋号を名のれば、うまくいくかは別として、それで起業という目的は果たしたことになります。
目的と手段は表裏一体です。
だからこそ、目的と手段を混同してしまわないように、つねに意識することが必要なのです。
「起業は手段であり目的ではない」まとめ
商売がうまくいっていても、不可抗力といえる要因で業績が悪化することがあります。 時代の変化により、世の中に必要とされなくなる商品やサービスもあります。そんな状況でも、がまんして同じ商売を続ける必要はありません。 どのような商売をするかは[…]