ビジネスを行うからには、会社を大きくしたいと思う人は少なくないでしょう。
確かに、会社の組織が大きい方が、また従業員が多い方が、世間から評価される傾向があるのは否めません。しかしながら、会社を大きくすれば、必ずしも経営者として幸福とは限らないのです。
それがどういうことか考えてみましょう。
大企業にすることが目標か?
人は、月100万円稼げるようになると、150万円ほしくなります。自分よりもちょっと先を行く人を見ると、その立場を手に入れたいと思います。人間の欲求は不思議なもので、手に入れられそうな状態にあればあるほど、どんどんそれを求めてしまうものです。
従業員が5人よりは10人の方がスゴい、10人よりも20人の方がスゴい、20人よりも50人、50人よりも…と上を見ればキリがないのに、特に男性経営者はどうしても他人と比べる傾向が強いようです。
対外的に見れば、会社が大きい方が経営者として優秀とみられる傾向は強いでしょう。
そのような経営者に会えば会うほど、時間とお金にしばられないライフスタイルを手に入れたいと思ってスモールビジネスで起業したにもかかわらず、会社を大きくすることが目標に変わっていたということになるかもしれません。
会社を大きくするのは、本人の経営判断なので、良いとか悪いということではありませんが、本当にそれが手に入れたい結果なのか、つねに明確にしておくべきです。
ただ、今までと同じようにがんばっているのに思うような結果が出ていないとか、仕事がきついと感じるときは少し注意が必要です。
会社もあなたも成長するのですから、その時々で目標は変わるものです。しかし、会社の目標と自分が求めていたライフスタイルにゆがみが生まれると、何かしっくりこないと感じるときがあります。
気づかぬうちにお金だけを求めている状態に陥っていたりすることもあります。そういうときは一度立ち止まって、何を求めて起業したかを考える時間をつくりましょう。
お金を稼げば稼ぐほど、自分をコントロールしてあげなければなりません。そのためには、自分と向き合う時間をつくり自分の内なる声に耳を傾けることが必要なのです。
「会社の規模を追い続けるのは幸せか?」まとめ
起業して事業が軌道に乗れば、会社を大きくしたいと考える人が少なくありません。 事業規模を大きくすれば、優秀な人材が集まり、大きく収益が上がって経営が安定し、経営者としてはラクになるように思えます。しかしながら、この考え方は必ずしも正しいの[…]