委託販売

商品を委託販売すれば、仕入れコストを抑えながら、品揃えを充実させることができます。

一見するとメリットの大きい方法ですが、デメリットもあり、私の店では委託販売はしていません。とはいえ、そのメリット・デメリットをよく理解し、うまくビジネスに取り入れれば、利益になると思います。

そこで、委託販売についての注意点についてお話しします。

委託販売をしない理由とは

現在、私の着物リサイクルのお店では委託販売はしていません。

着物生地を使った手づくりの作品などを「委託で置かせてください」と来られる方がいますが、管理が面倒なのと、手づくりの作品は作者に依存するため、作品の量などこちらでコントロールできない、利益がうすくなる、といった理由ですべてお断りさせていただいています。

手づくりの作品は手間がかかるので、その手間賃とお店の取り分などを考えると金額が高くなってしまいます。

仮に店頭に1万円で並べていた委託商品が売れたとします。私が販売手数料を半分いただいたとすると、5000円が手元に残ります。

そのひとつの作品を作るのに、1日かかったとして、材料費も2000円かかるとします。すると作者さんの手にわたる金額は3000円になるのです。

お客さんが払うのは1万円ですが、1日かけて作った作品がたった3000円にしかならないのは、作り手さんにとってはあまり喜ばしいことではありません。

だから、私の店ではない他のところで売ってもらった方が良いという考えです。

そもそも私の店では原価率が低い商売をしているわけですから、お客さんが1万円を委託商品に使うのであれば、自店で用意している商品にお金を使ってもらった方が利益になるので良いに決まっています。

委託販売はコントロールがむずかしい?

手づくりは手間が必ず発生するので量産できません。

そもそも趣味でつくっているものですから、つくるときは一生懸命つくりますが、ちょっと用事ができたり体調を崩してしまったら商品ができません。

これは、作品の数を作者に依存してしまい、コントロールできないことを意味します。私はコントロールできないことは嫌いですので、初めから扱わないという判断になるのです。

作者は思いを込めて作品をつくります。店頭に置くことは、多くの人が作品に触れることなので、その作品に傷をつけてしまったりする可能性がゼロではありません。

自社商品であれば何かあってもこちら側で対応できますが、委託商品に何かあったとき、スタッフが対応に迷ってしまうことや他人の物を管理することのリスクもあります。

このような理由で、当店では委託販売は行っていません。しかし、既存の商品と組み合わせたり、コンセプトを統一するなど、あなたのビジネスにマッチするのであれば、委託販売はやりようによってはビジネスとして成立させることができるでしょう。

ただし、委託販売だろうと、自社商品の販売だろうと、しつこいようですが、集客ができなければ何も始まりません。くれぐれも、このことを念頭に置いてビジネスを組み立てるようにしてください。


「委託販売はビジネスとして利益になる?」まとめ

委託販売は仕入れコストを抑えることができるが、納品数をコントロールできないなどのデメリットもあることを忘れずに。