スモールビジネスに多いBtoCは日銭が稼ぎやすい一方、自転車操業に陥ることも少なくありません。

そうなると、つねに現金が足りず借入れをしても、仕入れよりも人件費や生活費にお金が消えていきます。

これでは、集客にもお金を回せなくなってしまいます。集客は後回しになりがちですが、実は、スモールビジネスにとって最も重要なものです。

どうして集客が重要なのか、また、集客できなければどうなるのか、お話しましょう。

集客にかけるお金がない!?

スモールビジネスに多いBtoC(一般のお客さん相手の商売、例えば小売店や飲食店)の事業は売れれば日銭が入ります。なので、その日その日は何とかなるのですが、売れれば在庫や材料が減るので、売上げの原資となる商品や材料を仕入れなければなりません。仕入れをすれば、お金が出ていきます。

月末には、家賃や水光熱費に売掛金、それに借金の返済や自分の給料も含めた人件費など、一気に支出がかさみます。この時に、きちっと利益を出せる状態にしておかないと、何とかその月を乗り越えたとしても、翌月にはまた同じようなサイクルに陥り、やがて、自転車操業にドップリ浸かってしまうようになります。

常に現金が足りない状況なので、お金の回転を速くするため「原価分(仕入れ代金)だけでも回収できればよし」と値下げをして販売し、在庫を現金に換えようとします。

さらに、お金が出ていくのが気になると、仕入れなければならない商品までも、お金を出したくないという思いが生まれます。仕入れを渋るようになると、商品の回転が悪くなり、客離れが起きてしまいます。また、本来仕入れに使うべきお金が支払いや生活費に消えてしまうことも。

そうなると、新たな借り入れが必要になるのですが、その使い道は、ビジネスへの再投資ではなく自分の生活費や従業員の給与をまかなうために消えていき、現状を改善することができません。

これでは、脱出不可能な負のスパイラルを生むことになり、経営を立て直すことがほとんど奇跡に近いほど難しくなってしまうのです。

さらに困った事態になります。スモールビジネスにとって一番重要であるにも関わらず、最も忘れられがちな要素であるのですが、集客にかけるお金がないということです。

集客できなければ、どうにもならない

こんなことをよく耳にしませんか?「うちのは一度食べてみればクセになるんだ」「一度使ってもらえればその良さは分かるのに」と言った『一度論』(中村の造語)です。

では、その一度をお試ししてもらうにはどうするのでしょうか?

そうです、集客するのです。

しかし、スモールビジネスのオーナーの多くは宣伝費や販促費という概念が欠落しています。集客のための予算もとっていないし、そもそも集客の方法がわからないから、手の施しようがありません。

お金を稼ぎ出すことができなければ、どんなに耳触りの良いことをうたっても、どんなに壮大なビジョンを掲げても、絵に描いた餅で終わってしまいます。

だから、お金を稼ぐことに集中しなければなりません。

かなり具体的に書いていますが、それは、私が廃業する前はこのような状況に陥っていたからです。だから、全て実体験としてお伝えできるのです。

もう一度言います。

ビジネスとは、お金を稼ぎ出すことから始まるのです。

お金を稼ぐとは、手元にお金(利益)を残すことです。

顔は笑ってつぶやきましょう「マネー・マネー・マネー」。

でも、お金をもらう時にニヤニヤしてはダメですよ。


「集客がスモールビジネスにとってとにかく重要な理由」まとめ

集客できなければ、商品やサービスの良さは誰にも伝わらない。集客のための資金を確保するためにも、しっかり利益を出そう。