儲ける仕組みを作るというと、ビジネスを大きくするイメージがあるかもしれません。
しかし、そうとは限らないのです。大きな組織がなくても、きちんとした考えを持ち、それなりの手順を踏めば、稼げるビジネスモデルを確立できます。
ビジネスは儲け方によって、苦しくなることがあれば、ラクになることも。
儲ける仕組みであるビジネスモデルをどう作り上げればいいのか、お話したいと思います。
儲けるために、まず大切なのはシンプルさ
ビジネスモデルというと少し難しく感じるかもしれませんが、簡単にいうと「シンプル」かどうかです。シンプルにすることとは、誰がやっても同じ結果を出せることに行きつきます。
これは、自分でコントロールできるかどうかも大きく関係します。コントロールできない要素が多いと、物ごとが複雑になってしまうので、スモールビジネスでは「シンプル」さはとても大切です。
少しイメージしにくいかも知れませんが、ビジネスモデルは確立しているか?確立させられるか?は「自由な時間とお金」と手にすることにつながります。
ビジネスはやり方ひとつで苦労もするし、楽にすることも可能です。
よく、楽して儲けるといわれますが、はじめから楽に儲けることはできません。そんなうまい話はありませんが、きちんとした考えを持ち手順を踏むことで、楽に儲ける仕組みづくりが可能です。
一般的には、儲ける仕組みというと、会社を大きくしなければ手に入れられないイメージがあります。しかし、実は、会社を大きくしなくても儲ける仕組みを作ることはできます。
つまり、スモールビジネスこそが最短でそれを手に入れられるビジネスなのです。
儲ける仕組みづくりはマニュアル化から
商売の基本は「仕入れて売る」ことです。ところが、そこには基本的に「仕入れの苦労と、売る苦労」の両方がありながら、そのことに関してふだんは誰も疑問に思いません。
仕入れの苦労とは、売れ筋の商品を探し、元手となる資金を集め、継続的に在庫を確保することなどです。
一方、売る苦労とは、宣伝や集客や陳列や接客など、商品をお金に変えるための実にさまざまな業務です。
これは、仕入れる業務とお金に変える業務は、実は全く違う仕事内容だということです。
着物リサイクルは、「買取り」と「現金化」の2つの業務があります。買い取る仕事と販売する仕事は、全く違うのは分かりますね。
このように、「仕入れと売る」というのはまったく異なる業務ですが、実際には、この他に、接客、商品管理など、とにかく多くの業務が関わってきます。
一見普通の商売のあり方に見えますが、このように業務をひとつひとつ見ていくと、商売では当たり前のことが実は多くの要素で組み立てられていることがわかります。
多くの要素が関わるというのは仕事が複雑化することです。
起業したての頃はすべての業務をあなた自身でやらなければなりませんが、時間の経過とともに、必ず手抜きをする箇所が出てきます。
それは仕事の勝手がわかってくることもありますが、来る日も来る日も、これだけの業務すべてに全力投球できないからです。
なぜなら、人間ですから。
そうなると、仕事を先送りにしたり、仕事の質が落ちてきたり、細かなミスが生まれます。
これは、いろいろとまずい状態ですし、いつまでたっても経営が楽にはなりません。
それを回避するために、将来的には従業員を雇い入れたとして、日々の業務を行いながら、一からすべてを教えるのは本当に大変です。
だから、それを見越して業務をマニュアル化していくことが必要になります。マニュアル化というとハードルが高そうですが、日々の業務のルールを決めると考えれば良いでしょう。
雇用を考えなくてもかまいません。マニュアル化できることをしていくことで、自分で気づかないうちに複雑になっていた業務がシンプルになります。また、ひとつひとつの業務を分けて考えるようになるので、業務の一部を外注に出すことも可能です。
儲けのために自分でやることを減らす?
私は「会社は大きくしない」と言っていますが、一人ではビジネスはできません。
したがって、スモールビジネスは外注をいかに上手に使うかが重要です。自分しか分からない仕事だと多くのチャンスを取り逃がすことになります。
自分が業務に追われて一日を過ごすのではなく、自分がやらなくても良い業務と自分でなければできない業務に分け、仕事の内容をきちっと把握することが重要なのです。
放置自転車ビジネスは、仕組みがとてもシンプルです。
撤去した自転車を輸出業者に売るので、基本的にお金に変えること(売る苦労)を考える必要はありません。それに在庫を抱える必要も、仕入れにかかるお金を用意する必要もないのです。
私たちは何をするかというと、放置された自転車の処理を依頼されるように働きかけるだけです。わかりやすく言えば、放置自転車を集めることだけに集中すれば、勝手にお金に変わるということです。
撤去依頼が入れば、私が電話でまとめ、外注や輸出業者を使うようにしているので、私がコーヒーショップで休んでいても、子供と公園で遊んでいても、収益が上がる仕組みになっています。
もちろん、自分で撤去をやればできますが、シンプルにしていった結果、自分で動かなくても儲けを出す仕組みを作ることができました。
せっかく起業したのであれば、毎日仕事に追われるのではなく、そんなスタイルで仕事をしたいと思いませんか?
儲ける仕組みは自分でコントロールできるもの
私の考えるスモールビジネスは、「時間とお金に縛られないライフスタイル」が基準です。会社は大きくしない、お金をかけない、シンプル、人も少なくという基本的に余計な経費をかけないビジネスとなっています。その結果、損益分岐点がとても低いのです。
損益分岐点が低ければ、極端に儲けを求める必要はありません。自分がコントロールできる絶妙なバランスで仕事ができます。
物事は複雑にしようと思わなくても、人、物、金が動けば動くほど、自分ではコントロールできなくなり、勝手に複雑になっていってしまいます。だから、複雑にならないように意識して経営しなければならないのです。
仕事をシンプルにすることを説明するのは難しいのですが、「余計なことはやらない」とか、「お金にならないことはやらない」という判断基準を持つことから始めましょう。
そして、常に自分がフル稼働しなければならないビジネスは避けたほうが良いと思います。
ただ、注意してほしいのは、はじめは寝る間も惜しんで働くしかありません。はじめから楽して儲けようとするのはお門違いです。がんばって仕事をする中で、自分の仕事を上手に仕分けするようにしてください。
ビジネスに縛られる人生ではなく、ビジネスをコントロールし、豊かな人生を手にしてほしいと思い、このお話をさせていただきました。
「儲ける仕組みはどう作る?」まとめ
儲ける仕組みを作るには、自分でコントロールできない要素をできるだけ排除することが重要。シンプルなビジネスモデルを確立しよう。