集客こそスモールビジネスの命って、どういうこと?

何か商売を始めようとするときには、誰でもある程度の資金を用意することと思います。

スモールビジネスで起業するときに、最も重点的に資金を投入するべきものは何でしょうか?

店舗や商品開発よりも優先すべきものがあります。それは、集客です。

集客はスモールビジネスの命ともいえるくらい大切なもの。なぜ、そうなのか、ぜひ知っておいてください。

集客には資金が必要

商売をするうえで最も大切なのは、店舗でも、商品でも、サービスでもなく、集客です。どんなに店構えが立派でも、扱っている商品やサービスが良くても、お客さんが来なければ商売として成り立ちません。

反対に、集客さえできれば、店がおんぼろでも、あるいは商品にインパクトが欠けていても、ある程度の売り上げを立てることが可能です。

私が着物リサイクルで最初にお店にした場所は、倉庫の一角です。築何十年たっているか分からないほどボロボロで、体育館ほどの大きな倉庫の中の事務所みたいな場所を店舗にしました。場所も分かりにくく、1度来たお客さんでも2度目は来られないという場所でした。

それでも、行列ができるほどお客さんを呼び込むことができました。これもすべて集客の力です。

集客にはどうしてもお金がかかります。起業するときは、集客以外に目が向いてしまい、そこにお金の大半を投入してしまいますが、まず最初に考えるべきは集客です。

例えば、店舗を出すとして500万円の開業資金が手元にあれば、多くの場合、その500万円すべてをハードにつぎ込もうとします。

普通に店舗を構えようとすれば、500万円なんてあっという間になくなる金額なので、そういう予算を取るのは分かりますが、それはダメなのです。

集客に投資することとは

ステキな外観、他店とは違うちょっといい感じの内装。お金は使おうと思えば、一瞬にしてなくなります。

夢も広がっているので、どうせ後から改装するのであれば、最初から良いものをそろえていきたいという気持ちにつけ込んで、業者はここぞとばかりに「こういうお店を出す場合はこれくらいの物は必要ですよ」とわけのわからないことを言って、余計な物をすすめてきます。

手持ちの資金をハードにつぎ込むことは、お金に変えられない物にお金をつぎ込むことです。

そこにかけたお金はいつ回収するのですか?つまり、お金に変えられない物にお金を使うことはお金の回転率が悪くなることに直結します。これは、スモールビジネスでは避けるべきことです。

手持ちのお金を使い切ってしまったら、集客はどうするのですか?友達に来てもらうとか、自分のお店の近くでビラでも配るしか方法がなくなってしまいます。

それも悪くはないかもしれません。しかし、それでうまくいくなら、世の中ビラ配りの人であふれ返っているでしょう。

これが重要なポイントなのですが、極端にいえば、500万円すべてを集客にあてても良いくらいです。お店がなくても、商品がなくても、集客さえできれば、商売することは可能です。

わかりやすく言うと、500万円をお金に変えるコトやモノに投資するのです。500万円をお金に変えられるコトやモノに投資するというセンスを身につけると、ビジネスは本当にラクになります。

集客が商品やサービスよりも大切な理由

売る商品もないのに、そんなことできないと思うかもしれません。だったら予約販売にすればいいじゃないですか。

「今、予約してくれたら、安くしますよ」でも、なんでもいい。お客さんさえ集められれば、どういう形でも売り上げは見込める。とにかく集客ができた人間の勝ちです。

予約販売は、予約を受けてから発注をかけるので余計な在庫はいらないし、売り上げ予測も立てられます。代金も先にもらえば仕入れ代もかからない。これは、お金を回すには最高に良い方法です。

「そんなことはできない」と思うかもしれませんが、できないという発想は必要ないのです。それが良いと思ったらやるしかありません。

実際に、お金が全然なかったときの話です。私は予約販売で月に100万円近く売り上げを作りました。そしてその1か月後に商品を渡したのです。その間に前金でいただいたお金を次の広告費にあてて、さらに高速でお金を生みました。

着物リサイクルビジネスや放置自転車ビジネスでは、徹底的に着物や自転車を集めることを考えました。それを高速でお金に変えていったのです。

「あなただからできたんでしょ」ということは言わないでください。そんなことを言ってもらうためにこれを書いているわけではありませんから。

もう一度言います、お金がなければ知恵を使って行動するしかありません。やるしかないのです。


「集客こそスモールビジネスの命って、どういうこと?」まとめ

商品はなくても集客さえできれば、ビジネスは成り立つ。起業資金は店舗などのハードよりも集客につぎ込むべき。

PR