金融機関との交渉が経営者の仕事などとよくいわれます。

設備資金に運転資金ーービジネスの規模が大きくなれば、借り入れの必要性も高まります。

しかし、融資の額が大きくなればなるほどリスクも大きくなるものです。

実のところ、スモールビジネスにとって、融資は必要なのでしょうか?また、融資を受けられるのなら、受けた方がいいのでしょうか?

スモールビジネスと融資の関係について考えてみませんか?

事業資金はビジネスの規模に合わせて考える

経営者の仕事は「銀行との交渉だ」とか「お金は借りられるときに借りたほうが良い」といったことがよくいわれます。

かなり大枠で融資の話をすると、融資を受ける名目は大きく2通りあります。それは運転資金と設備資金です。

設備資金とは、例えば機械を買うといった有形の用途で、使途が明確な物に使うお金と考えるとわかりやすいでしょう。

運転資金とは、基本的には何に使ってもいいお金のことです(正確には、運転資金の目的はいくつかに分かれますが、ここでは何にでも使えるということで進めます)。

何に使ってもいいので、売掛が多い場合は入金までの補てんとして使ったり、従業員の給料に当てたり、税金を納めるために使えお金です。

基本的にビジネスの規模が大きくなればなるほど、借り入れが必要になることが多くなります。

しかし、以前お話しした10のチェック項目を見てもらえれば、原則として融資を受ける必要がないというのがわかります。

なぜなら、お金のかかるビジネスはするな、人は多く雇うな、利益率の高いビジネスをしろ、お金の回転を早くしろ、コントロールできない要素は排除しろ、シンプルにしろ、といったように、お金を借りる必要性をほとんどなくしているからです。

立ち上げのときに融資を受けるとしても、大きな融資の必要のないビジネスを選ぶので、仮にうまくいかなかったとしても、大きな影響を受けるような状況には陥りません。

事業資金を融資で調達するのは大企業の話

「銀行との交渉が仕事だ」「銀行は雨の日に傘を貸さない」など、融資に関する話はいくらでもありますが、そんなのは大企業の商習慣の話であって、スモールビジネスには一切関係が無いのです。

店舗数や売上げ、従業員の数などを自慢げに話す経営者がいますが、スモールビジネスからすれば、別にそんなのことはどうでもいいのです。

そういう会社の多くは、借り入れでヒーヒー言っているケースが多いのものです。もちろん、それは経営者の経営判断のもと、そういう結果になっているので、悪いことではありません。

ただ、スモールビジネスでお金を稼ぐということを知る私から見ると、「大変だな」と思うだけですが…

このように、スモールビジネスに徹してお金を稼ぐと決めると、とてもスムーズにビジネスが流れるようになるのです。

少し業績が良くなると、銀行員が営業に来ますので、その時に、「銀行に金を借りてくれといわれるなんて、オレもがんばったな」と勝手にカン違いして、「じゃあつき合いで借りとくか」という、安易な選択はしないでください。

融資どころかそのお金で投資信託や株を勧める営業マンもいるようですので、くれぐれも「イイカッコ」はしないように。

お金に色はついていないので、融資を受けて口座の残高が増えると使いたくなるのが人間の心理です。融資の営業が来たら、笑顔で「まだ自分はそんなんじゃないですから」と、断るようにしてくださいね。


「事業資金を融資で調達するのは普通のこと?」まとめ

そもそも、スモールビジネスはお金をかけずに、コントロールできないことを排除するのが基本。安易に融資で資金を調達しようとしてはいけない。