スモールビジネス成功例に見るお金を生み出す仕組みとは?

スモールビジネスで成功するには、キャッシュポイントの概念を持つことが重要になります。

キャッシュポイントとは商品を現金に換えるポイントのこと。つまり、お金を生み出す仕組みづくりです。

仕入れた商品を在庫にせず現金に換えることと、1つの商品で複数のキャッシュポイントを作ることがスモールビジネス成功の秘訣です。

そうしたお金をみ出す仕組みづくりの実際の成功例をご紹介します。

スモールビジネスのお金を生み出すポイントを考える

私が行っている着物リサイクルビジネスでは、買取りをした着物をお客さんへ販売します。もしくは、業者のオークションへ出せばお金を生み出せます。

この意味するところは、着物という商品に手を加えずに、お金を生むポイントが2つあることです。

私の店ではレンタルはしていませんが、着物のレンタルもすばキャッシュポイントは3つになり、輸出もすれば、お金を生むポイントは4つなります。

これに着付けの有料サービスなどを加えれば、さらにお金を生むことはできますが、着付けのサービスは人件費が必ず発生するので、付属のサービスと捉えたほうが良いですね。

当店では、オークションでも値段のつかない着物はほどいて着物生地として販売します。同じ着物からお金を生むということではキャッシュポイントと考えられますが、着物を着る人とは顧客ターゲットが変わります。また、生地にするための手間がかかるので、着物から派生した商品と考えられます。

少し話がそれますが、オークションなどで値段のつかない着物を着物生地として販売する場合の原価率は0.3パーセントです。

生地は30センチからほしい分だけ購入できるよう、切り売りにしているのですが、生地が30センチ売れたら、基本的には手間賃も含めた原価分が回収できるようになっています。

1枚の着物をほどいてしまったら、オークションに出してもお金にはなりません。着物をほどいた以上は、自力で売らなければならないのです。

必要以上に在庫をダブつかせられないので、手間賃も含めた原価はすぐにでも回収しなければならないのです。

つまり、何があっても、必ずその商品をお金に換える仕組みを作ることが、スモールビジネスでは大きな強みになり、成功例となるのです。

スモールビジネス成功例となる仕組み

次に、放置自転車ビジネスのキャッシュポイントを見ていきましょう。

放置自転車ビジネスには、輸出・販売・レンタル・鉄くず、有料撤去というように、1つの商品の中にお金を生むポイントが5つあります。

これは、自転車の売り先が変わっているだけです。輸出をする場合は、輸出業者に売る。販売・レンタルは直接お客さんに売ったり貸し出したりする。

鉄くずは産廃業者に売る。有料撤去はサービスですが、同じ作業上にあるので、キャッシュポイントと捉えてよいでしょう。分かりやすく言えば、自動車修理工場が部品代と工賃を請求するのと同じ考え方です。

そもそも、有料撤去という発想が面白いと思いませんか?無料で撤去して輸出する場合の金額を50万円とした場合、有料撤去サービスにすると、同じ作業にもかかわらず、なんと単純計算で倍の100万円に変えることができるのです。

商品に何も手を加えずに、その状態によって最も儲けが出るようにしているのです。

放置自転車ビジネスは、撤去というサービスを行うことで、無料で仕入れてお金を生むのと、お金をもらって仕入れて、輸出でお金を生むという、何をしてもお金を生み出す仕組みにより、どうやっても儲かるようにできています。

着物や放置自転車のように、1つの商品から、いくつものお金を生み出すポイントを見つけるのは、それほど簡単ではないかもしれません。しかし、1つの商品から、お金を生むポイントがいくつあるかを把握しておくことは重要ですし、このキャッシュポイントが多ければビジネスの成功例に近づくことは間違いありません。

ただし、複雑にしては元も子もありませんから、その点は注意するようにしてください。ちなみに私が着物のレンタルをやらない理由は、ライバルも多く管理なども含めて複雑になるからです。

スモールビジネスのキャッシュポイントという概念は、ほとんどの人が持っていません。説明するのがむずかしいのですが、おそらく感覚的に理解している方も少なくないでしょう。そうでない場合は、お金を生み出すポイントを意識してもらえれば、儲ける仕組みが見えてくるようになると思います。


「スモールビジネス成功例に見るお金を生み出す仕組みとは?」まとめ

スモールビジネスの成功例となるには、1つの商品から複数のお金を生み出すポイントを見いだすことが重要。

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