経営者は孤独だとよくいわれます。経営者はビジネス全体を統括するのですから、ずっと現場にいるわけにはいきません。
また、従業員との間に一線も必要です。
そうしたことをさびしく感じることもあるでしょう。
しかし、経営者と雇われる側ではまったく立場は違うのです。考え方や視点も違って当然。
なぜ、経営者が孤独だといわれるのか、考えてみませんか?
経営者になった目的は?
仕事を自分の手から離すときに、心配したり罪悪感を感じる人がいるようです。
「スタッフが一生懸命働いているのに、私が現場を離れるのは悪い気がする」と感じてしまったり、「社長はいつもどこかでフラフラしていていいよな」などと言われることに引け目を感じてしまったり、「私がいないとやっぱり駄目だ」と無駄な責任を感じ、仕事を任せきることができない経営者が多いようです。
まず、罪悪感や引け目を感じることは一切ありませんし、そんなことを感じる理由が私にはわかりません。
なぜなら、あなたは、はじめから「自由な時間を手に入れる」という目的を持ってビジネスをつくり上げるという義務を果たしたのですから、従業員に任せるというのは当然の権利なのです。
そもそも従業員に何かを言われる筋合いはありません。あなたは誰がやっても同じ結果を出せるような仕組みをつくり、その仕組みに入った従業員はそのなかで働くことが義務なのです。そのために給料を払っているのです。
経営者はサラリーマンと違って当然
罪悪感や引け目などを感じるのは、従業員から見てよい人でありたいという欲求です。その欲求を求めているのであれば、ずっと現場にいればよいと思いますが、あなたが求めていることは本当にそこなのでしょうか?
従業員に対してよい人でいたいというのは、サラリーマンで言うところの上司と部下の関係を求めていたり、友だち感覚でビジネスを進めていきたいように私には感じます。そこから離れることをさびしく孤独に感じるなら、それは経営者の立場をじゅうぶんに理解していないのではないでしょうか?
サラリーマンと経営者では、考え方もルールも立場も責任も、とにかくすべてが違います。そもそも自らの力でお金を稼ぎ出す人と、従業員として給料をもらう側の人間とでは思考も発想も見える目線もすべてが違うのです。
だから同じ土俵で物事を考えてはダメなのです。経営者が従業員からは孤独に見えても、立っている土俵が違うのですから、それは本当の孤独ではありません。
サラリーマンの人から見えれば、とても高圧的でものすごく極端に聞こえるかもしれませんが、それが真実です。
「経営者は孤独なのが当たり前?」まとめ
サラリーマンと経営者では、考え方もルールも立場も責任もまったく違う。経営者になったら、従業員と同じ立場で考えてはいけない。